小さな家新築工事

「もう、なんでもいいんで。津波の避難用の家だから。」

ふたりで洋食屋さんを営まれ、将来の津波に備え、いまある串本町の家とは別に家を建てたいということ。

夫婦二人のための小さな家のお話がはじまった。

 

どんな家にするか。敷地調査、プラン、打ち合わせを重ねる。

ちょうどよい敷地に、必要最低限の部屋、設備を考えた機能的なプラン。

予算についても、できるだけ安くできるように、使うものを吟味した。

 

基礎工事も完了し、いよいよ上棟をひかえたころ、

「ちょっと色を塗ってみました!こんなんでどうですかね?」

そこには、絵具で塗られた外観図面。

近所の文房具屋さんで、絵具を購入し調色しているのを想像すると、避難用から終の棲家に変わり、仲良く計画するご夫婦が少しうらやましくも感じ、ええもんにしたい気持ちが、もっと強くなった。

 

12坪の平屋です。ふたりにはちょうどよい大きさ。

でもこんな家、いいなと思うし、またある意味これからの家ではなかろうか、とも思う。

小さいけれど、機能的で、可変性があり、しっかり施主さんの思いが詰まった家。

そんな小さな家ができました。

 

建物データ

  • 木造 平屋
  • 敷地面積/99.18㎡
  • 延床面積/40.57㎡

建築場所/和歌山県東牟婁郡串本町潮岬

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